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車のバッテリーの処分方法・回収業者について
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2023年04月12日
車のバッテリーは消耗品で、車の使用頻度に関わらずやがて劣化してエンジンがかからなくなります。
そうなる前に劣化の傾向が現れたら交換が必要です。
バッテリーの交換はディーラー、修理工場、カー用品店やガソリンスタンドで交換作業を含めて依頼しますが、バッテリーだけ購入して自分で交換することもできます。
さてネット販売などで購入して自分で交換した後、古いバッテリーはどう処分したら良いのでしょうか。
バッテリーを交換したい
点検整備をすべてお任せしている業者と付き合いが深ければ、当然バッテリー交換もそこでお願いするでしょう。
その場合は交換した古いバッテリーの処分まで含めてその業者がやってくれ、処分方法には関わることは有りません。
当然業者にすべて依頼するにはバッテリー単価と作業工賃に加えバッテリーの処分費も含まれていて、ある程度の出費は見込まなければなりません。
そういった費用を抑えてできるだけ安くバッテリー交換するには、バッテリーだけを販売店から購入して自分で交換する方法があります。
ほんの少しの知識と工具があれば簡単に交換できます。
バッテリーを処分したい
自分で交換はできたとして、そこで悩みがひとつ生まれます。
それは交換した古いバッテリーの処分です。
バッテリーはプラスチックのケースの中に鉛の成分を持つ電極と希硫酸を主成分とする電解液で満たされています。
希硫酸は肌に触れるとただれる症状が出ることや、間違って目に入ると失明の恐れがあるなどの危険な液体です。
万が一バッテリーから漏れ出しただけでも大変で、バッテリーケースから電解液を取り出すことは大変危険を伴い、ましてやそれを決められた方法を取らずに勝手に廃棄することは許されません。
自治体では引き取ってくれない
家庭から出るゴミは、不燃物や家具などの大型ゴミなどでも、それぞれの地域の自治体がゴミ処理場にて処理されています。
しかしどの自治体のゴミ分別のリストでも、バッテリーに関しては「収集できない」または「取集しない」となっているでしょう。
それは上記のように電解液が漏れたら危険であり、正しい手順によって処分しなければならないためです。
どの自治体でもバッテリーの処分は販売店や専門業者に依頼するように指示がされています。
万が一バッテリーをゴミ捨て場などに放置した場合は不法投棄と見なされ「廃棄物処理法」に抵触します。
バッテリーを引き取ってくれるところ
処分したいバッテリーは、交換用バッテリーを買った店に持ち込むのが一般的です。
ネット購入の場合にも一部の業者では指定された方法で回収してくれます。
これらは無償の場合もありますが、処分費や返送費用が発生します。
買った店でなくても有償ならば受け付けてくれる店舗もあるでしょう、ガソリンスタンドや自動車修理工場などでも同様です。
ただし他店で購入したものは不可と断られても致し方ありません。
また不要となったバッテリーを回収することを専門にした業者があります。
彼らはリサイクルすることを目的として、バッテリーを化学的な処理をして再生し再販する目的や、鉛が主成分である電極を取り出して金属資源とするために回収します。
こちらも無償で回収する業者や処分費用の負担が発生するなど業者によって違いがあります。
無償と謳っておきながら、あとから料金を請求するなど悪質な業者もあるようですので良く調べてから依頼しましょう。
バッテリーを処分する時に気を付けること
お伝えしたようにバッテリーは危険物ですから、取り外したバッテリーの取り扱いには注意点がいくつかあります。
以下にいくつか説明します。
液漏れに注意
バッテリーの中に満たされている電解液は希硫酸であることはお伝えしました。
薄められているとはいえ、硫酸は危険で人体に触れるとやけどのようにただれ、失明する恐れもあります。
液漏れしたら素手で触らぬようにします。電解液の取り扱いがわからないままバッテリーを解体するのも、とても危険です。
端子を絶縁する
能力が落ちて処分するバッテリーであっても、電気を蓄える機能と能力を持っていて、プラスとマイナスの端子間では12ボルトの電気が流れます。
間違ってショートしないように両端子は絶縁用テープなどで処置しておきましょう。
火気に注意
上記したようにバッテリーは車から取り外した状態でも化学反応を続けていて微量の水素ガスが発生しています。
必ず換気の良い場所に置き、火気を近づけないように気を付けましょう。
まとめ
バッテリーが弱ってきたなと感じたら、エンジンがかからなくなる前になるべく早めにバッテリーを交換しましょう。
自分で交換すれば安上がりです。
交換した後にはここでお話してきたように取り扱いに注意して、しっかりした業者にバッテリーの処分を依頼しましょう。